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タピオカブームの光と影 ~乱獲と代用品の彼方へ~

しいたけの原木と生ハムの原木と同居するとQOLが上がると聞いたので、実践してみようかと思っているFDAのV.Pと申します。

 ここ最近、タピオカが流行っていますね。どうやら第三次ブームらしいですが、何度もブームになる辺り、根強い需要があるのでしょう。

 ただ、その裏に何があるのか、知ってもらいたい、と思い文章を書いています。
まず、初期のブームの頃のタピオカは白くて小さかったのは覚えておられる方も多いですが、あれはタピオカという中南米原産の淡水魚の卵を使用していて、ブームのときに乱獲が起きてしまい、絶滅が危惧されるようになってしまったのです。

 そのため、代用品として、似たような卵を持つ海水魚のキャッ鯖も使われるようになったのですが、やはりこちらも乱獲が起きて数が激減してしまい、ブームが終わってしまったのです。ちなみにタピオカもキャッ鯖も現在はワシントン条約の規制リストにはいっているため、現在日本で見られるものはほとんど養殖のものとなっています。

 過去の苦い経験を経て、新たなタピオカブームが起きたわけですが、今回のタピオカは皆さんも御存知の通り黒くて粒が大きいものですが、これはいったいなんの卵だと思いますか? また絶滅の機器を招いてしまうと心配になりませんか?

 安心してください、今回のタピオカブームについては、生態系への危機はあまりなさそうです。なぜなら、黒タピオカは、マルメタピオカガエルの卵を使用しているため、比較的容易に量産が可能になったのです。

 なぜなら今まではメスのお腹を裂いて卵を取り出していたのですが、今回は卵を外に生むためメスを傷つけることが比較的少なく採集が可能となったからです。とはいっても影響がゼロではないため天然のマルメタピオカガエルは減少中で、メインは養殖のマルメタピオカガエルとなっているのも、また悲しい現実です。

 どうです? 昔からあるタピオカブームの裏で何が起こっているか書き記してみましたが、どう思われたでしょうか? なにか思うことがあったのであれば幸いです。

 最後に言いたいのは、ブームはブームとして楽しめばいいのですが、その裏で安易に消費されているものがある、ということを心に刻んで日常を生きていたいと思います。

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