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プルースト効果?

プルースト効果とは、特定のにおいが、それに結びつく記憶や感情を呼び起こす現象です。この効果の名前の由来は、フランスの文豪であるマルセル・プルーストが書いた「失われた時を求めて」という作品にあります。

こちらの小説に登場する主人公が、紅茶にひたしたマドレーヌの香りを嗅いだときに、子ども時代のお母さんとの記憶を思い起こした描写から名付けられました。
嗅覚は五感の中で唯一、嗅細胞、嗅球を介して、本能的な行動や喜怒哀楽などの感情を司る大脳辺縁系に直接つながっているので、より情動と関連づけしやすいためと言われています。

先日、この効果?を感じた出来事がありました
5月として記録的な暑さが続いた日。
妻と息子が着ていくTシャツがないと朝から口論をしていました。
私はクロゼットの奥から、大昔に購入した古着を取り出し息子に渡しました。
サイズがピッタリな事に驚いていた私ですが、Tシャツを着た子供は「パパの臭いがする」と一蹴。妻は「加齢臭じゃない」とポツリ。「いやいやクロゼットの匂いでしょ」と私。

そんなやり取りの後、ふと父が脳裏に浮かびました。
父は長距離ドライバーでした。私が子供の頃、よくトラックに同乗していました。
運転席の直ぐ後ろに仮眠する小さな部屋があり、そこで寝る事が楽しみでした。
40年以上も昔のことですが、その仮眠室の匂いを想い出しました。
直接的に嗅いだ事ではないので、プルースト効果とは言えないかもしれませんね。
いつかの日か、息子も私の匂いを想いだしてくれる時がくるのでしょうか?

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