皆様こんにちは。
FDAでは、多くのボランティアの方々のお力添えをいただいております。
今回から数回に分け、ボランティア活動日記を紹介していきます。
ボランティア日記
初めまして。6月からFDA溝の口事業所でボランティアを始めたSです。
ボランティア学生の立場から見える事業所の様子をお届けできればと思い、
ボランテイア期間の日記をつけることにしました。楽しんでいただけましたら、幸いです。
#0 ボランティアを始めた経緯
私は、大学でメンタルヘルスに関する研究を行っている大学院生です。
研究では主に既存の大規模調査データを扱っています。しかし、日々データと向き合う中で、
このトピックに直接関わるステークホルダーとの交流が少ないことが常に気になっていました。
インクルーシブな社会に貢献できる研究をしたいと願う中で、自分がデータや授業から学ぶこと
実際の現場をどの程度反映しているのか疑問に感じ、就労支援施設での活動を考えました。
そこで川崎市のボランティア求人ページで募集を探し、FDAを見つけました。
複数の募集からFDAを選んだ理由は、ホームページに記載されていた支援員の方のモットー
「光とは当たるのではなく当ててこそ」という言葉に惹かれたからです。
FDAに連絡するとすぐに返信があり、事業所の見学を経て、今に至ります。
ボランティア開始前の見学時、おそるおそる「おはようございます」と挨拶をすると、
事業所の皆さんが活気のある挨拶を返してくださいました。
面談時には、理事長の坂田さんが丁寧に私の話を聞いてくださいました。
事業所の皆さんの温かい歓迎に安心し、ここで何かできることをしたいという思いが強まり、活動がスタートしました。
#1 普段何気なく使うもの
ボランティア活動中、事業所の外で手に取ったことのある商品に出会う機会が何度かありました。
多摩川のキャンプ場でBBQの際に購入した着火剤、カルディで買ったことのある輸入食品などです。
着火剤は、FDAでおがくずを再利用して自主生産しています。おがくずを用意する人、ロウソクを混ぜる人、
検品する人、それぞれが異なる役割を担い、チームプレーで生産しています。
初めて梱包された着火剤を見た時、どこかで見たことがあるなと感じました。
多摩川のBBQ場は何度も利用しているので、おそらくその時に使ったのでしょう。
着火剤で火をつける瞬間は、BBQイベントのハイライトの一つです。
火をおこし、何から焼いていこうかと考える時間はワクワクします。
そんな一コマの背景に、事業所の利用者さんたちの連携プレーがあると思うと、不思議な感じがしました。
他にも、輸入食品に日本語で書かれた情報シールを貼る作業なども事業所では行われていました。
日常生活で使うものすべてには、それを生産・販売するために多くの人が関わっているということを我々は忘れがちだと思います。
ある品が消費者の手に渡るまでにどれだけの人がどんな風に関わっているのかを想像すると、
何気なく手にしたものも、愛おしく感じるのかななんて思いました。